ケアと建築

ここ何年か続く主要な建築賞における福祉施設の受賞は、福祉分野の建物に対する社会的関心を示しています。こうした受賞作品をはじめ、比較的若い世代の建築家たちは、上の世代があまり手がけてこなかった福祉関係の施設に積極的に関わっています。また福祉関係者の方々にも、若手の建築家との取り組みに意欲的なケースが見られます。比較的地味ともいえ、機能を優先するタイプの施設だと思われていた福祉分野の建物が、なぜ今日注目されるのでしょうか。
そして昨今、福祉施設単独で閉じるのではなく、開かれたつくりとしたり、福祉的な用途とそれ以外のプログラムの複合により開かれたケアの場が生まれるなど、「ケアの社会化」といえる現象も広がっています。福祉施設が、地域コミュニティの拠点となる事例も見られます。人々が他者への思いやりを持ち、インクルーシブな社会を目指すその中で、「ケアと建築」の意味や可能性を議論する場としたいと思います。
登壇者

飯田大輔
社会福祉法人 福祉楽団 理事長/恋する豚研究所

林 恭正
ArchTank/福祉と建築 副代表

比嘉武彦
kw+hg architects

山﨑健太郎
山﨑健太郎デザインワークショップ/工学院大学教授

山田あすか
東京電機大学教授
開催日時/会場
2025/11/8 14:15〜15:45 千葉県文化会館・大ホール
アクセス
メイン会場
千葉県文化会館
〒260-8661 千葉県千葉市中央区市場町11番2号
千葉都市モノレール「県庁前駅」より徒歩10分
JR「本千葉駅」より徒歩11分
京成「千葉中央駅」より徒歩20分
バスJR「千葉駅」中央改札(東口)、京成バス7番乗り場より「大学病院」または「南矢作」行き/千葉シティバス6番乗り場「川戸都苑」行きに乗車、「郷土博物館・千葉県文化会館」下車より徒歩2分
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