S01 Locality

歴史的意義ある建築の保存と誇るべき日本の景観

~価値ある建物の保存・利活用を県民と考える=県立図書館と大髙建築~

本大会の会場である千葉県文化会館は、1960年代に聖賢堂、千葉県立中央図書館と併せて「千葉文化の森」と呼ばれる文教施設計画の理念の下、建築家大髙正人による設計で建設されました。2018年度にはこの「千葉文化の森」の一連の建築群がDOCOMOMO Japanにも選定されました。しかし2024年、千葉県建築設計6団体による要望も虚しく、この建築物群の一翼を担う聖賢堂が専門家による諮問もないままに解体され、この世から姿を消しました。

近代以降の日本では、地域の魅力や地域の個性の源ともいえる歴史ある建築や素晴らしいまち並みが、経済性だけを理由に壊され失われてきました。中でも多くの地方行政では、建築物の歴史的価値や文化的・芸術的価値とは関係なく、単に「築年数」といった尺度で解体や建て替えが計画される傾向にあります。

本企画では、大髙建築の代表作の一つ「千葉文化の森」の保存利活用を例に、歴史的建造物の保存利活用、ライフサイクルカーボンを見据えた本物の脱炭素社会の実現など、幅広い視点から他国の例を交えて公共建築物の管理のあり方と民間における価値ある建築物の解体について、県民とともに考えます。

登壇者

森田敬介(コーディネーター)

建築家/JIA千葉地域会代表/森田建築設計事務所

頴原澄子

工学博士/千葉大学准教授/DOCOMOMO Japan 副代表理事

山口俊浩

文化庁 博物館振興室

高橋直子

建築家/伝統建築研究所

篠田智仁

建築主事/茂原市役所職員

企画協力

安達文宏

建築家/JIA支部保存問題委員会/桑田建築設計事務所

開催日時/会場

2025年11月7日[金] 14:10〜15:40 千葉県文化会館・大ホール

アクセス

メイン会場

千葉県文化会館

〒260-8661 千葉県千葉市中央区市場町11番2号

千葉都市モノレール「県庁前駅」より徒歩10分

JR「本千葉駅」より徒歩11分

京成「千葉中央駅」より徒歩20分

バスJR「千葉駅」中央改札(東口)、京成バス7番乗り場より「大学病院」または「南矢作」行き/千葉シティバス6番乗り場「川戸都苑」行きに乗車、「郷土博物館・千葉県文化会館」下車より徒歩2分

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